これまでの人生で、「これは絶対無理だ」と決めつけていたものが、ある日を境に大好物へ変わった経験が3回あります。日本酒、レバー、そしてホルモン。どれも最初は苦手で、避けて通りたい存在でした。
ところが“いい出会い”と“食べ方”ひとつで、価値観はあっさりひっくり返ります。この変化は、DXやAIの導入にもそのまま当てはまります。難しそう、信用できない、現場が忙しい――そう感じるのは自然です。ですが、最初の体験を少し工夫するだけで、抵抗は驚くほど減り、使うほどに面白くなっていきます。
この記事では、食の逆転体験をヒントに、AI・DXを現場で無理なく定着させる考え方を4章でお届けします。
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目次
第1章:苦手が「好き」に変わる瞬間は、DXの入口にそっくりです

価値観がひっくり返るのは、いつも「いい出会い」からです
これまでの人生で「食の常識がひっくり返った瞬間」が3回あります。どれも最初は「絶対無理です」と思っていたのに、今ではドハマりしています。こういう体験は、実はDXやAIの話にもよく似ています。
多くの人は、新しいものに対して最初に“拒否反応”が出ます。日本酒なら「臭い」「変な味」。レバーなら「食感が苦手」「独特の匂い」。ホルモンなら「見た目が無理」「噛み切れない」「いつ食べたらいいかわからない」。こうして頭の中で「これは自分には合いません」と結論づけてしまいます。
DXも同じです。
「ITは難しいです」「現場が忙しいです」「どうせ使いこなせません」「AIは信用できません」。こうした“思い込み”が先に立つと、最初の一歩が重くなります。
ただし、ここで大事なのは「苦手を克服しよう」と気合いで頑張ることではありません。世界が変わるのは、たいてい“いいものに出会ったとき”です。つまり、努力よりも「最初の体験」をどう設計するかが鍵になります。
「最初の一口」を変えると、行動が変わります
日本酒が苦手だったのに、ある日ちょっと高いやつ(1合3000円くらい)を飲んだら、上品すぎて白ワインより良いと感じました。レバーも、生レバーで「…あれ?意外といけます」となり、次に焼いてみたら完全に落ちました。ホルモンも、長野県飯田市の黒モツでひっくり返りました。
ここに共通しているのは、「最初に食べたもの(最初の体験)が良かった」ということです。逆に言えば、最初の体験が悪いと、そのジャンル全体が嫌いになりやすいということでもあります。
DXやAIの導入でも同じことが起きます。
最初に触れたツールが使いにくい、説明が難しい、現場の課題に刺さらない。すると「やっぱり無理です」となります。だからこそ、最初の一口(最初の成功体験)を“うまく設計する”ことが重要です。
たとえばAIなら、いきなり高度な自動化ではなく、まずは「文章の下書き」「議事録の整理」「見積の注意書きのテンプレ化」のように、成果が見えやすいところから始めます。成功体験が1回でも入ると認識が変わり、認識が変わると行動が変わり、行動が変わると習慣になります。
第2章:日本酒の衝撃は「データの解像度」を上げる話に似ています

低解像度の評価は、だいたい間違います
昔の私は日本酒を「臭い」「変な味」と感じていました。しかしそれは、日本酒という世界を“雑にひとまとめ”にしていた状態だったとも言えます。安い居酒屋の熱燗、クセの強い銘柄、体調や料理との相性など、いろいろな要素が混ざって「日本酒=無理です」となっていた可能性があります。
ところが、1合3000円くらいの良い日本酒に出会った瞬間、評価軸が変わりました。上品で、香りが整っていて、料理との相性も良い。ここで初めて「日本酒ってこういう世界なのですか?」と、解像度が上がったのです。
DXでも同じです。
「うちはITが苦手です」「データがありません」「現場が特殊です」といった結論は、実は解像度が低いまま出していることが多いです。業務を分解しないまま、全体を一括で評価している状態だからです。
DXは「分解して、測って、再設計する」取り組みです
日本酒を好きになるプロセスは、「良いものに出会い、違いを知り、好みが育つ」という流れでした。DXも同じで、業務を分解し、ボトルネックを見える化し、改善の打ち手を当てると“味が分かってくる”ようになります。
ここでAIが強みを発揮します。
たとえば、現場の記録やメール、日報、問い合わせ対応などの“文章”は、これまで属人的になりやすい領域でした。しかしAIを入れると、文章の叩き台を作る、要点を抽出する、抜け漏れをチェックするといった形で、標準化が一気に進みます。すると「DXは難しいです」ではなく、「DXってこういう便利さなのですね」に変わります。
日本酒が「臭い」から「白ワインより良い」に変わったように、DXも「面倒」から「手放せない」に変わり得ます。その切り替え点は、“解像度が上がった瞬間”にあります。
第3章:レバーとホルモンは、AI導入の「心理的ハードル」の話そのものです

苦手の正体は「未知」と「失敗体験」です
レバーは臭いし食感が苦手で、味も独特で完全アウトでした。ホルモンは見た目がグロテスクで、噛んでも噛んでも噛み切れず、焼き加減もわからず、いつ食べたらいいのかも永遠にわからない。苦手意識が強いほど、避ける理由がどんどん増えていきます。
AI導入でよくある抵抗も、だいたいこの構造です。
- 何をどう頼めばいいかわかりません(焼き加減がわかりません)
- 出力が信用できません(噛み切れない・当たり外れがありそうです)
- 自分の仕事が奪われそうで怖いです(見た目が怖いです)
- 失敗したら恥ずかしいです(クセが強そうで怖いです)
つまり、スキルの問題というより、心理的ハードルの問題になっていることが多いのです。
解決策は「うまいやつを、うまい形で食べる」ことです
ホルモンの解決が、飯田の名物「黒モツ」だったのは象徴的です。見た目は椎茸みたいに黒くてインパクトがありますが、中はめちゃくちゃジューシーで、カリッと焼くとサクサクになります。噛み切れないなんて昔の話でした。結果として、ホルモン苦手勢の私でも一口でハマりました。
AIも同じで、「最初に触れる体験」を間違えないことが重要です。いきなり業務全体をAI化しようとすると失敗しやすいです。そうではなく、次のような“食べやすいメニュー”から始めるのが良いです。
- メールの下書き(謝罪文、日程連絡、依頼文)
- 見積の注意書きテンプレ
- 現場の段取りチェックリスト
- 議事録の要点整理
- 報告書のたたき台
ここで「お、意外といけますね」が起きると、抵抗は一気に下がります。レバーが「生でいけた」→「焼いたら完全に落ちた」と段階を踏んで定着したように、AIも段階を踏むほど定着します。
そしてAIは、単なる道具というより、考えを一緒に整える“思考パートナー”になったときに本領を発揮します。怖さが消えると面白さが出て、面白さが出ると自然に使うようになります。
第4章:歳を重ねても変われます。DXとAIは「大人の学び直し」を加速します

「もう遅いかな」は、だいたい錯覚です
歳を一つ重ねて実感したのは、歳を取っても新しい発見や学びは普通にある、ということです。むしろ大人のほうが「自分はこういうタイプです」と決めつけやすいです。だからこそ、苦手なものを避けるクセも強くなります。
しかし実際は、ちょっとチャレンジしただけで世界がガラッと変わる瞬間があります。日本酒もレバーもホルモンも、最初は「無理です」と思っていたのに、良い出会いで大好物になりました。これは、年齢よりも「経験の設計」の問題だと言えます。
DXやAIも同様です。「若い人のものです」と思った瞬間に遠ざかりますが、本当は忙しい人ほど効きます。経験がある人ほど、業務のムダや勘どころをわかっているからです。AIはその勘どころを言語化し、型にして、再現性を上げるのが得意です。
小さく試して、楽しく続けるのが勝ち筋です
歳を重ねることは悪くありません。むしろ、「諦めずにトライすれば、新しい楽しみが見つかる」ことを教えてくれます。ホルモンが楽しい一部になったように、DXも仕事の楽しさを増やせます。
ポイントは、完璧を目指さないことです。
黒モツも「椎茸だと思えば意外とイケます」と自分に言い聞かせたように、AIも最初は割り切りで大丈夫です。
- まずは下書きを出してもらいます
- 自分で整えます
- 使える部分だけ採用します
- これだけで、仕事のスピードが上がり、抜け漏れが減り、思考が整理されます。結果として、「もっと使ってみたいです」が生まれます。
苦手意識が強かったものが、人生の楽しい一部になります。食で起きたなら、仕事でも起きます。飯田の黒モツが世界を変えたように、あなたの現場にも“黒モツ級の一口”は作れます。DXもAIも、まずはその一口を用意するところから始めれば十分です。
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