WEBサイトを行う上で、3C分析は欠かせません。にもかかわらず、多くのWEBサイト運営者は3C分析を十分に活用できていないのが現状です。
3C分析は業務改善を行う上で非常に効率的なツールでして、課題解決を行う上で欠かせません。リアルビジネスでよく使われていますが、もちろんITでも同じように高い効果を発揮してくれます。
そんな3C分析について、活用するメリットや無料で使えるツールを紹介します。
目次
なぜWEBサイトで3C分析が必要なのか?
3C分析はマーケティングの基礎でもありますが、あまり重視していない人も多いです。ですがこの3C分析を活用するかどうかで、ウェブサイト運営の精度が格段に高まり、質の高い集客に結びつけることができるようになります。
なにも分析をせずにWEBサイトを運営するというのは、地図なしで旅に出かけるようなものです。どんな方向にどれくらい進めばたどり着くのかが分からず、闇雲に探し続けなければいけません。
しかし3C分析といった手法を活用することで、目的地までの行き方のヒントを知ることができます。それによってより早くより最短の方法で目的地にたどり着けるようになるのです。
特にWEBサイトの運営では、リアルビジネスよりもあらゆるデータを簡単に集めることができます。それも安価にデータを集めて分析することができるので、使わない手はありません。
それに分析ツールは専門的な知識が必要なものも多くありますが、逆に初心者でも簡単に使いたいというニーズに応えて、分析が容易にできるようまとめられたツールも多く存在するのです。
ですので、こういった初心者用のツールをまずは使ってみて、3C分析の効果の程を実感するところからはじめてみることをオススメします。
無料で使える3C分析ツールを紹介
マーケティング用のツールとなると、ひとつ使うだけでも安くない費用がかかることが多いです。しかし3C分析を行うためのツールは、Web上で無料で使えるものも多く存在します。
そこで3C分析の各項目ごとに使える代表的なツールを3つほどご紹介します。初心者の方も簡単に使えるものばかりですので、まずはこれらのツールを使って3C分析に慣れてみてはいかがでしょうか?
顧客にアンケートを実施し、その生の声を集めて分析する「Questant」
まず最初に活用したいのが、Questantです。3CのうちのCustomer、つまり顧客分析に活用するツールですね。具体的には「顧客にアンケートを実施し、その生の声を集めて分析する」ツールです。自分が顧客に聞きたい内容を質問として作成でき、アンケートとしてユーザーにヒアリングができます。
PC・スマホのどちらで見てもストレスなく回答できるインターフェイスになっているため、変に自前のフォームを作るよりも回答率が上がるのがメリットです。収集したアンケート結果も視覚的に見やすくまとまるため、分析もしやすいです。
気になる会社の競合分析が簡単にできる「Similar web」
次にご紹介するのは、Similar webです。3CのうちCompetitor、つまり競合分析に用いるツールです。自社の競合他社が良さげなサイトを運営しているとき、そのサイトにはどれくらいのアクセスがあるのか気になりませんか?通常であればサイトのアクセス数は運営者にしか分かりませんが、他社のサイトのアクセス数をワンクリックで分析できるのがSimilar webです。
他社のサイトのアクセス数や平均滞在時間、離脱率など重要な情報が簡単に丸裸にできます。またGoogle Chromeに入れられる拡張機能のアドオンもあるので、気になった時にワンクリックで分析できるのが嬉しいポイントです。
やってみると簡単なので、体験してみてください。
https://chrome.google.com/webstore/detail/similarweb-traffic-rank-w/hoklmmgfnpapgjgcpechhaamimifchmp?hl=ja
顧客はWEBのどの部分に興味があるか分析できる「sitest」
最後にsitestというツールは、3CのうちCompanyつまり自社分析に使うツールです。自社サイトのアクセス数などは簡単に見ることができますが、ページのどの部分まで読まれていて、どの部分でユーザーが離脱しているのか分析したいと思ったことはないでしょうか。
それを可能にしてくれるのがsitestです。このsitestはいわゆるヒートマップと呼ばれるツールのひとつで、ユーザーの視線がページのどの部分にどれだけ集まっており、どこまで読み込まれているかを視覚的に分析できるツールなのです。このツールを入れることで、ユーザーに読まれておらず離脱率の高いコンテンツを修正し、簡単に課題解決をすることができるようになります。
今回は「顧客」「競合」「自社」で使える代表的なツールをご紹介しましたが、これ以外にも似たようなツールは様々あります。
そのほとんどが機能が限定されますが、無料で使用できます。もし物足りなかったら、費用対効果を考えて購入するのも良いかと思います。
ひとつ使えるようになるだけでも、大幅に課題解決へと近づけるでしょう。業務改善効果の向上だけでなく、時短という意味でも効果は絶大だといえます。まだ3C分析のツールを使ったことが無いという方は、ぜひ一度これらのツールを使ってみてください。
3C分析を行う上で気をつけるべきこと
3C分析を行う事は、業務改善において非常に有意義です。ですが一方で、気をつけなければいけないポイントも多数あります。このポイントを意識しないと、逆に迷走してしまうことになりかねません。
気をつけるべきポイントというのは、データを出したあとで「自分なりの仮説を立てて検証する」ということです。ツールで出せるのはあくまでもデータでしかありません。そこに意味や意義をもたせるのは、分析者の思考に他なりません。
3C分析をするんだと意気込んでデータを出したは良いものの、目的もなくデータを集めても何の役にもたたないのです。
3C分析はあくまでも手段です。目的ではありません。
ですので売上を上げたいという目的があるのであれば、まず最初に仮説を立てた上でデータ集めをはじめましょう。
例えば自社サイトのコンテンツに問題があると仮説を立てたのであれば、上記のツールを使いユーザーのサイト上での行動を分析しましょう。
もしかしたら申し込みフォームの前のコンテンツで大量に離脱している箇所があるかもしれません。原因の可能性がある部分が分析できたら、あとはその部分を改修して、またデータを分析するという検証が必要になります。ここまでやって、ようやく3C分析のツールの意味を発揮できるのです。
よく見受けられるのが、ツールをたくさん使って入るものの、集めたデータの意味を分析しようとせず、なんとなく数字だけ見ているという運営者です。これは時間と手間の無駄でしかないので、分析をしっかりやらないのであれば、むしろツールを使わないほうがまだましです。
しっかりと課題解決をするという目的の上で、業務改善をするために仮説と検証を立てながら3C分析を行っていきましょう。
3C分析を行わないとどうなるのか?
ここまでで3C分析の有用性については理解できたでしょう。ですが、そうはいっても新しいことをやるのにはエネルギーが必要になりますよね。では、逆に3C分析を使わない事で起こるデメリットを知るとどうでしょうか?
まず考えられるデメリットとしては、WEBサイトの成長の伸び悩みがほぼ確実に起こります。WEBサイトは立ち上げ時にうまくいったとしたら、その先にはコンテンツが増えることによっての管理の煩雑化と情報の重複などによって成長が鈍化してくる現象が起こります。こういった状況に陥った際、3C分析をして解決策を模索するのが時間効率を考えても不可欠なのです。
3C分析を用いずに勘や行動量だけで解決しようとすると、逆に状況を悪化させてマイナスの影響を与えてしまうことも少なくありません。WEBサイトの運営では、行動がすべてプラスになるわけでなく、マイナスの方向に働いてしまうことも多々あります。そういった間違った行動をしないためにも、しっかりと3C分析を行った上で動くべきなのです。
WEBで行う3C分析のまとめ
WEBサイトを効率的に運営していくためには、3C分析は必須と言っていいでしょう。分析と名がつくと敷居が高く感じてしまうかもしれませんが、いまは無料で使える簡単な分析ツールもたくさんあり、初心者でも簡単に分析することができます。
3C分析ツールを使うことよって、顧客や競合他社、自社の様々なデータを集めることができます。それを活用することによって、顧客満足度の向上や商品開発・改善につながります。「デジタルとデータを活用してビジネス変革をさせ売上げアップの仕組みづくりの実現」、すなわちDXが実現できるのです。
DX化を推進したい企業はぜひ、3C分析を体験してみてください。その有用性に気がついたら、欠かせないものだと気がつくはずです。
もし「導入に興味あるが、自信がない」などございましたら、お気軽にこちらもまでご相談ください。
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