中小企業の場合、ITに関する専門知識を持っている人が少ないために、ホームページを放置してしまっていることは多いです。
しかし、ホームページのアクセスを解析してみると、業務の課題が見えてくることがあります。
そのため、せっかく作ったホームページを放置するのは非常に勿体ないです。そこで、この記事では中小企業におけるホームページの活用法やサイト解析の重要性について解説します。
目次
サイト解析はそもそも行う必要があるの?
サイト解析とは、自社のホームページを訪れた人がどのような経緯でホームページまでたどり着いたのか、ホームページ内ではどんな項目をチェックしているのかなどといったデータを抽出して解析し、企業が抱えている課題を解決する手段のことを言います。
中小企業だとIT担当者がITに関する知識をあまり持っていない、ホームページにあまり集客効果が期待できないと考えている、そもそも実施する必要性を認識していない、などといった理由でホームページを放置してしまいがちな企業は多いです。
しかし、ホームページによって得られる情報はとても大きく、サイト解析は新規顧客の獲得や利益アップなど様々なメリットがあると言えるでしょう。
サイト解析には何が必要?
サイト解析を行うにはサイト解析用のツールを利用する必要があります。しかし、たくさんありすぎてどれを利用すればわからないこともあるでしょう。また、有料で高機能のものもありますが、月額数万から数十万と高額です。
そんな場合は大手検索エンジンであるGoogleが運営しているGoogleアナリティクスだと無料で利用できます。
それに加えてGoogleアナリティクスは利用者が多いので参考書や解説を行っているサイトの数も多く、情報収集もしやすいというメリットもあります。
したがって、初めてサイト解析に挑戦するならGoogleアナリティクスを利用するのが良いでしょう。
それではGoogleアナリティクスを導入するにはどんな準備が必要なのでしょうか。
①Googleアカウントを作成
まず、Googleアカウントを持っていない場合はGoogleアカウントを作成することから始めましょう。万が一既にGoogleアカウントを所持しているのであればそれを利用しても問題ありません。
②Googleアナリティクス専用のアカウント開設
Googleアカウントを解説したらGoogleアナリティクス専用のアカウントを開設します。Googleアカウントにログインした状態でGoogleアナリティクスのページへ移動すると「アカウントを作成」というボタンがあるのでそれをクリックしてGoogleアナリティクスに申し込みましょう。
この際にアカウント名・サイト解析を行うサイトの名前/URL・レポートのタイムゾーン(時刻設定)を入力する必要があり、間違えないように注意する必要があります。
そして必要事項を入力したら「トラッキングIDを取得」というボタンが出てくるのでそれをクリックして次の画面へ移動します。すると「UA-xxxxxxxxxx-1」というトラッキングIDが表示されるのでこれをコピーしておきましょう。
③トラッキングID埋め込み
トラッキングIDを取得することができたら、自社のホームページにトラッキングIDを埋め込む必要があります。方法に関してはホームページの構築方法によって異なるので注意しましょう。
よくホームページ制作に使われるCMSであるWordPressで構築されたホームページの場合なら、プラグインを用いて導入すると簡単です。
一番多く使われている「All in One SEO」というプラグインであればGoogleアナリティクス以外にも様々なSEO対策関連の拡張機能が用意されているので、まずWordPressにこのプラグインをインストールしましょう。
インストールが完了したらWordPressのホーム画面の左上に「All in One SEO」という文字が現れるのでそれをクリックして先ほど取得したトラッキングIDを登録すれば準備完了です。
ここではWordPressの例をあげましたが、他のJimdoやWIXなどのCMSでもトラッキングコードを入力する画面はあるので、それらを使用している場合は探してみてください。
サイト解析による課題解決の流れを確認しよう
それではサイト解析による課題解決まで一般的に行う流れを解説します。これ以外にもありますが、今回は特に取り組むべきことを書いています。
①基本的な指標チェック
まず、基本的な指標をチェックする必要があります。基本的な指標にはサイトの訪問者数/訪問回数・PV数・直帰率・平均閲覧ページ数・平均滞在時間が挙げられます。ちなみにPV数とはPage View数の略称であり、サイトが表示された回数を表します。
また、直帰率とはサイトにアクセスしてから他のページへ移動せずにそのまま他のサイトに移動した割合のことを示します。
指標のチェックが済んだら検索エンジンなどからのサイトの流入率を確認します。流入率をチェックすることで、閲覧者がどんなサイトを経由して自社のホームページへたどり着いているのかを知ることができます。
②ユーザの動きをチェック
ある程度の流入率を確認したら、流入種ごとの閲覧者の動きをチェックしましょう。
まず、検索エンジンから自社のホームページへたどり着いた人のデータから情報収集を行います。
この場合に知りたい情報は、ホームページを閲覧した人がどのような検索ワードでホームページにたどり着いたのかという点です。
これによって自社の商品・サービスにどのような経緯でたどり着いたのかを知ることができます。
③直帰率が高い・滞在時間が短いページの調査
次に、直帰率(ユーザーが閲覧を始めたページから他のページに移動することなくサイトを離脱した訪問の割合)が高いページと滞在時間が短いページなどを抜き出します。
そうすることで、ユーザが興味あるページと興味がないページを判別できるようになります。興味ないページは、興味があるページと何が違うのか?などを分析して内容を変えるなど行います。
多少手間がかかりますが、業務改善のための課題抽出に欠かせない情報なので入念に情報収集を行いましょう。
④参照サイトからのアクセスの分析
次に行うのが参照サイトやSNSからのアクセスの分析です。
別のホームページなどから自社のホームページのリンクを貼り付けていることがあります。
そこで流入数が多いサイトでどのような紹介がされているのか、そもそもどんなサイトからたどり着いているのかなどを解析することでどんな層から需要があるのかを知ることができます。
このようにある程度どのような経緯で自社のホームページへたどり着いたのかを知ることができます。
このようにどのような層から需要があり、どのような層の直帰率が高いのかを把握することができたら、興味を持っている人が多い商品・サービスに力を入れ、直帰率が高い層はどうしてすぐにホームページを離れてしまうのかを考えることで自社商品・サービスの売り上げアップに繋がる可能性が高くなります。
そして、商品・サービスの改善や新商品の開発のヒントにも活用できます。結果的に顧客満足度が向上にも繋がります。
このようにデジタル技術を使いデータ活用することにより、DX化が推進できます。
しかし、PV数が上がらないと参考になる情報が集まりません。そのため、月間の目標PV数を決めて業務に取り組むのが良いでしょう。
サイト解析は変化の原因を把握することが大事
サイト解析をするにあたって直帰率など数字一つ一つを入念に分析することは大切ですが、それだけでなく1ヶ月間のアクセス増加率などを全体的に見て数字の上昇・下降をチェックすることも大切です。
数字が上昇・下降するには必ず何かしらの原因があります。例えばアクセス数が上昇した理由にはサービスがテレビで紹介された、下降した場合には競合他社のサービスが注目され始めているなど様々な理由が考えられます。
そこで大幅に数字が上昇もしくは下降したタイミングの参照サイトや検索ワードを調べればその原因を把握することができます。
このように数字の変化の原因を調べて自社のホームページのアクセス数を増やし、新規顧客の獲得・既存顧客の単価向上に繋げましょう。
ホームページは低コストでできる顧客獲得手段!
ホームページから得られる情報はかなり多く、そこから得られる情報から課題を抽出し、業務改善や利益向上に繋げることができます。
それにインターネットを利用する人が増えた現在、ホームページは費用をかけずにできる重要な広告手段でもあります。
しかし、利用できていない企業が多い現状は非常にもったいないと考えております。利用できていない企業が多いからこそ、やればライバルに差をつけることも容易にできるようになります。
この記事を参考にして、Googleアナリティクスをはじめとするサイト解析ツールを活用して自社が抱えている課題を解決できるようになれば幸いです。
もしサイト解析について気になることがあれば、こちらまでお気軽にご相談ください。
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