新型コロナウイルスの影響で、リアル店舗などのオフラインでビジネスを行うことが難しくなっています。
そのため、オフラインからオンラインへの転換を余儀なくしなければならない方も多いかもしれません。
様々な補助金や助成金で、オンラインへシフトできるような対策も取られています。
しかし、オンラインへビジネスモデルを転換しようとしても、どうすれば収益化できるのか?いままでオフラインでビジネスを行っていた方にとっては、イメージし難いかもしれません。
今回は、インターネットなどのオンラインで収益化するビジネスモデルについて解説します。
オンラインで収益化するビジネスモデルは、実は以下の4つのパターンしかないシンプルなものなのです。
- 広告モデル
- コマースモデル
- 手数料モデル
- 課金モデル
この後ひとつずつ詳しく解説しますので、あなたのビジネスが、どのパターンに当てはめられるかイメージしてみてください。
目次
最もシンプルなビジネスモデル「広告モデル」
広告モデルは、リアルビジネスでも新聞や雑誌、街中の看板などとほぼ同じなので、イメージしやすいかと思います。
簡単にいうと、サイトの一部に広告を載せて広告料を収益化するビジネスモデルです。
あなたも何か調べ物があると、検索したサイトに広告が貼ってあるのをよく見かけると思います。
もし広告をクリックして購入した場合の何%かは、広告を表示しているWEBサイトの収益となります。
以下は広告モデルの仕組みを現した図です。
Googleが提供するAdsenseというものは、その広告はクリックするだけで何十円と課金されます。
よって収益化を拡大するには、どれだけユーザーを集め、そのユーザーに興味を持ってもらえる広告を貼れるかによります。
ユーザーを集めるには、SEO(検索エンジン最適化)対策により上位表示されるようにする必要があります。
ブログならユーザーの悩みを解決できるような記事を掲載することなど、ユーザーに求められコンテンツを掲載することが必要です。
コンテンツアイデアについて、詳しくはこちらをご参照ください。
注意して見れば、多くのWEBサイトに広告モデルが適用されています。
YahooやAmazonなどの大手も行っており、広告だけでも大きな収入源となっています。
広告の配置場所によって、クリック率も変わってきます。
目立たない場所に広告を貼っても気づかれませんよね。目立つからといって記事の途中に貼っても読み飛ばされる可能性が高いです。
それではどこに広告を貼り付ければよいでしょうか?
おすすめは、目的が完了した後です。ブログなら記事を読み終えた後、ツール型サイトならツールを使った直後です。
目的を達成した後なので、達成した安心感もあり意識が広告に目が行きやすくなります。
オンラインショップの「コマースモデル」
コマースモデルはEコマースやオンラインショップ、ネットショップなどと言われています。
ユーザーがWEBサイトから商品を購入して、収益化するモデルです。あなたもAmazonや楽天市場は、利用したことはありますよね?
これまでリアル店舗で何かしらの商品を販売していた場合は、こちらのビジネスモデルへの転換はイメージしやすいかと思います。
一般的には商品を選択して、カートへ入れ、決済するといった手順を踏みます。
コマースモデルは商品だけでなく、ユーザーとの商取引全般も含まれます。
例えば、無形のサービスである、英会話やプログラミングなどの教材やセミナーなどです。
いまは動画が主流ですが、PDFや音声なども無形サービスです。
リアル店舗の中では、直接体感するものなど、オンラインモデルにするのは難しいものがあります。例えば、整体、美容院、脱毛、医療機関等です。
コマースモデルが成功するポイントとしては以下が挙げられます。チェックリストとして活用してみてください。
- 魅力的な商品を豊富に取り揃えているか?
- 商品検索が簡単にできるか?
- 価格は他のサイトに比べて適切か?
- 送料は含まれているなど価格がわかりやすいか?
- 購入ボタンの周辺に有益な情報を載せているか?(ポイント20倍など)
- クーポン券などリピーター対策がされているか?
- 決済方法はユーザーが自由に選択できるか?
- 目的の商品購入時におすすめ商品を載せているか?
これらの仕組みはAmazonや楽天市場などの大手は必ず行っています。
どうすれば購入率が高まるか研究しているからです。
独自でオンラインショップを構築する際には、参考にしてみましょう。
仲介サービスの「手数料モデル」
ユーザーが何かサービスを受ける際の手数料を収益化するビジネスモデルです。
前述したコマースモデルの決済でよく使われているPaypalは、1回あたり3.6%+40円の決済手数料が取られます。
人材紹介業は、法人へ紹介する手数料として、年収の数%かを手数料として収益化しています。
最近では、シェアリングエコノミー(個人が所有するものを他人に貸し出し、それを仲介するサービス)が多くあります。
有名なのは宿泊業のAirbnb、タクシー業のUberが挙げられます。
このように手数料モデルは売り手と買い手のマッチング(仲介業)で、それを収益化しています。
成功するには、サービス提供側とサービス利用者側をいかに効率的にマッチングできるかが重要です。
そのためのプラットフォームに対する以下の2つの取り組みが必要です。
- 使う人を集める対策
- 成約率を高める対策
成功事例として、Airbnbの取り組みをあげてみます。
使う人を集める対策
集客力や影響力のあるユーザーに使ってもらいことによって、他のユーザーも獲得していきました。利用者にとっては、この人が使っているので良い商品という錯覚に陥ったことによるものです。
また、画期的な紹介制度も取り入れています。紹介する人される人、双方にメリットがあるため次第に広まっていきました。
成約率を高める対策
宿泊施設の写真をプロカメラマンが撮影した、高品質な写真に変更しました。それによってそれまでの成約率の2〜3倍に増えたそうです。
利用者にとっては、高品質な写真が掲載されることによって魅力的な商品として認知されました。
そのことによって成約率が高まったといえます。
現在も無料でプロカメラマンによる撮影が依頼できるようです。
他にも、Airbnbは様々な施策をしていますが、
ユーザーの使い勝手をよくするために、常に改善していく取り込みが必要となってきます。
良質のサービスを提供する「課金モデル」
出店:Dropbox料金体系 https://www.dropbox.com/individual
ユーザーにサービスを提供し、その価値を収益化するビジネスモデルが課金モデルです。
Amazonプライムは、月額500円で最短翌日送料無料、映画見放題、音楽聴き放題などの課金サービスを展開しています。
500円というのは、映画一本見れば元が取れてしまうと想像させる絶妙な金額なため、成約率も年々上がりAmazon利用者の16%が利用しているそうです。
メモアプリで有名なEvernoteは無料から利用できます。
まず、無料で使ってもらい、機能を充実させたい場合は有料プランを契約してもらうようになります。さらに付加価値の高いサービスを利用する場合はプレミアムプランも用意されています。ユーザーニーズに合わせたサービスプランを設けることで、効率よく収益化できる課金モデルが提供できます。
Evernoteのように最初は無料で始めてもらうサービスをフリームアムモデルといいます。最初から課金するにはハードルが高いため、無料お試しから使ってもらい、付加価値の高いサービスを求める場合は有料で提供します。
Dropbox、Googleドライブなどのオンラインストレージは最初は数GB無料で提供されて、容量を増やしたい場合は有料プランを契約する必要があります。また、スマホゲームは無料で利用できますが、効率よくゲームを楽しみたい場合はアイテムを買うなどの課金が必要となります。
ユーザーに無料でも十分な価値を提供すれば、有料プランを契約してもらう確率が高くなります。
課金モデルは一度有料プランを契約すれば、その後は解約率が低く使い続ける確率が高いという統計も出されています。
「一度便利なものを手に入れたら手放したくない」という心理的効果が働くためです。これを行動経済学では保有効果と呼んでいます。
課金モデルは、フリーミアムから始めて→付加価値の高いサービスを提供し→有料プランへ転換→保有効果で継続利用という図式に当てはめることが成功の秘訣となります。
まとめ
あなたの商品やサービスは、オンラインビジネスモデルに転換できるかイメージできたでしょうか?
まずは、オンラインで収益化するための4つのビジネスモデルのどれかに当てはめられるか検討してみてください。
この4つのビジネスモデルは、複数あてはめることも可能です。
例えば、Amazonは
- ネットショップの「コマースモデル」
- マーケットプレイス(販売者から手数料)の「手数料モデル」
- Amazonディスプレ広告の「広告モデル」
- Amazonプライムの「課金モデル」
と全てのビジネスモデルを展開しています。
Amazonは全てうまく行っている例ですが、
課金モデルで無料利用者を集めたが、有料プランを契約してもらうないということも十分ありえます。その場合は、有料プランの付加価値はいかに高めるか?改善していくことが必要です。
ユーザー目線で「もっと使いたい」「手放したくない」と思えるようなサービスを提供できるように考えてみてください。
もしそれでも、有料プランの利用者が増えない場合は、そもそものビジネスモデルが考え直すこともひとつの手です。
無料会員が集まっているならば、そこの広告を貼り「広告モデル」へ変更することも考えられます。同様にコマースモデルを行っていて、商品は売れないがアクセス多い場合も検討の余地があります。
このようにオフラインからオンラインへのビジネスの変革はデジタルトランスフォーメーション(DX)と呼ばれています。顧客への上記で例としてあげたAmazonやAirbnbは、DXの成功事例としてよく取り上げられています。オンラインへビジネスモデルを変えることによって、顧客提供価値を向上し大きく売上を上げています。「顧客に対していかに価値を与えられることができるかを考える」とそこにヒントがあるかもしれません。
いづれにしても、一度オンラインへビジネスモデルを転換して終わりではなく、常に改善していくことが重要です。
最後にディズニーランドの創業者ウォルト・ディズニーの名言をご紹介します。
現状維持では 後退するばかりである。
「オフラインからオンライン」→「オンラインからビジネスモデルを改善を繰り返す」というように新しいことにチャレンジして前進していくようにしましょう!
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