「お客様は本当に満足しているのでしょうか?」─この質問に自信を持って答えられる経営者は少ないのではないでしょうか。
アンケートでは「満足」と回答しているのに、なぜかリピート率が上がらない。新規顧客は獲得できるのに、既存顧客が離れていく。「どこに問題があるのか」が見えないまま、マーケティング予算だけが消費されていく─これが多くの企業が直面している現実です。
従来の顧客満足度調査では、本当の顧客ロイヤルティを測ることができません。「満足している」と答えても、実際には他社に乗り換える顧客は数多く存在します。
そこで注目されているのが、NPS(ネットプロモータースコア)です。
「この商品を友人に勧めますか?」というシンプルな質問で、顧客の真の推奨意向を数値化。Apple、Amazon、Netflixといったグローバル企業が重視するこの指標は、売上成長率との高い相関性が証明されています。
特にDX時代において、リアルタイムでのNPS測定とデータ分析が可能になり、顧客の声を即座に改善に活かせる環境が整いました。ある企業では、NPS向上施策により顧客生涯価値が40%増加した事例もあります。
「具体的にどう測定するの?」「質問の作り方は?」「スコアをどう改善すれば?」
この記事では、NPSの基本から実践的な活用法まで、顧客ロイヤルティを可視化し成長につなげる方法を詳しく解説します。
簡単に説明する動画を作成しました!
NPS(ネットプロモータースコア)とは?DXでの活用・質問・事例・計算方法に関しての「よくある質問」
Q1: NPS(ネットプロモータースコア)とは何ですか?
NPSとは、顧客のロイヤルティ(企業やブランドへの愛着・推奨度)を数値化する指標です。顧客に対して「この商品・サービスを友人や同僚にすすめる可能性はどのくらいですか?」という質問をし、0〜10点のスケールで回答を得ます。
この回答をもとに、顧客を以下の3タイプに分類します:
- 推奨者(9〜10点)
- 中立者(7〜8点)
- 批判者(0〜6点)
そして、NPSスコア = 推奨者の割合 − 批判者の割合 で計算されます。
Q2: NPSはDX(デジタルトランスフォーメーション)でどう活用されますか?
NPSは、顧客体験(CX)を定量的に測定するツールとして、DXにおいて重要な役割を果たします。DXの取り組みでは、単なるデジタル化ではなく、顧客中心のビジネスモデルへの変革が求められます。
NPSを活用することで、
- デジタルサービスの満足度を数値で可視化
- UI/UXの改善ポイントを発見
- カスタマージャーニーのボトルネックを特定
といった分析が可能になり、継続的な改善(PDCAサイクル)につながります。
Q3: NPSの質問はどのように行いますか? 例を教えてください
NPSの基本的な質問は、以下の通りです:
「この商品(またはサービス)を、友人や同僚にすすめる可能性はどのくらいありますか? 0〜10点でお答えください。」
さらに、自由記述のフォローアップ質問を加えると、改善に役立つ意見が得られます。
- 「そのスコアをつけた理由を教えてください」
- 「改善してほしい点があれば教えてください」
これにより、数値だけでなく、具体的な顧客の声も収集できます。
Q4: NPSはどのように計算するのですか?
NPSの計算手順は以下の通りです:
- 全体の回答者を3つに分類(推奨者・中立者・批判者)
- 各グループの割合(%)を算出
- NPSスコア = 推奨者% − 批判者%
たとえば、100人中以下のような割合だった場合:
- 推奨者:40人 → 40%
- 中立者:30人 → ※計算には含まれません
- 批判者:30人 → 30%
このときのNPSは、40% − 30% = +10 となります。
スコアは −100〜+100の範囲 で表され、プラスであれば好意的なブランド評価と判断されます。
Q5: 実際の企業ではどのようにNPSを活用していますか?
NPSは多くの業界で活用されており、特にSaaS企業、ECサイト、金融機関、通信業界などで導入が進んでいます。
実例:
AmazonやAppleは、製品やサポートのNPSスコアを重要指標として社内共有し、顧客体験の改善サイクルに活用。
SaaS企業(例:SlackやZoom)では、ユーザーの契約継続率(リテンション)とNPSスコアの相関分析を行い、カスタマーサクセスの施策に活かしています。
このように、顧客の声を継続的に収集・分析し、DXの指標として用いることで、競争優位性を高めることが可能です。
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