EFO(エントリーフォーム最適化)という言葉は聞き慣れないかもしれません。
EFOを説明する前に、WEBサイト(ホームページ)の導線設計について簡単に説明します。
導線設計とは「閲覧者にサイト内で辿って欲しい道筋を設計する」こと。
すなわち、WEBサイトへ訪れた訪問者をゴールまで導くよう設計することです。
ゴールというのは、WEBサイトの訪問者にどうしてもらいたいか?などの最終目的のことをいいます。
例えば、
- メルマガに登録
- 無料相談
- 商品を購入
などが一般的です。
すなわち、Webサイトで獲得できる成果のことでCV(コンバージョン)と呼ばれています。
導線設計ついて、詳しくはこちら↓の記事をご参照ください。
https://aka-link.net/web-dosensekkei/
単に、WEBサイトに集客しただけでは売上アップには繋がりません。
WEBサイト運営者は上記のような、何らかの目的(ゴール)がありますよね。
入口から導線設計を経てゴールまで導くことが大切です。導線設計でうまく誘導しても最後の出口が適切でないと意味がなくなってしまいます。
今回は導線設計の目的(ゴール)である、エントリーフォーム最適化(EFO:Entry FormOptimization)について解説します。
目次
EFO(エントリーフォーム最適化)とは?
これまで、あなたも経験があるかもしれません。
興味がある商品を申し込もうと思って、エントリー(入力)フォームに入力しようと思ったところ、「入力項目が多すぎたり、何のエラーかわからないので途中で挫折してしまった。」などありませんか?
わたしも、せっかく入力したのに、先に進まず、いじっているうちにデータが消えてしまい、諦めたことが何度もあります。
せっかくの見込み客をゴール間近にして、取り逃してしまうことは非常にもったいないです。
いくら訪問者を増やしても導線設計を最適化しても、ゴールが最適化されていないと、売り上げアップには繋がりません。
ゴールである、エントリー(入力)フォームを最適化することをEFO(エントリーフォーム最適化)といいます。
いますぐ改善すべき9つのEFO対策
EFO対策とはゴールまで来た訪問者の離脱率(登録しないでWEBサイトから離れてしまう確率を下げるために、改善(最適化)していく対策のことをいいます。
ここでは、導線設計最後のページにたどり着いた後に離脱しないように、いますぐにでも改善すべき9つの対策について解説します。
入力項目は必要最小限に絞る
入力項目が多いと、見ただけでうんざりしませんか?
メルマガ登録するだけなのに誕生日など入力しなければならなかったり、資料請求だけなのに会社情報を入力しなければならなかったり…
聞きたい気持ちは良くわかりますが、入力する側の逆の立場に立ってみれば、1項目でも入力するのが面倒です。
そして、入力することで個人情報も奪われると思われるかもしれません。
必要最小限のエントリーフォーム例
エントリーフォームサンプル(悪い例)
それではどのようなエントリーフォームにすれば、最適なのでしょうか?
いくつかの例をピックアップしてみます。
メルマガ登録フォーム
メルマガは、最低限メールアドレスのみ入手すれば、送ることができます。
メルマガは最初の入口なので、これから信頼関係を築く必要があります。
まずは最小限のメールアドレスだけ、もしくは名前ぐらいにとどめておく程度にしましょう。
名前もフルネームという縛りではなく、ニックネームや姓だけでも問題ありません。
お問い合わせ
名前、件名、メールアドレス、お問い合わせ内容は必要となります。
お気軽に問い合わせが欲しい場合はこの項目だけで十分です。
よくあるのは名前のカナの項目や電話番号ですが、必要ないので省いたほうがよいでしょう。
逆にお気軽に問い合せて欲しくない場合は、会社名、会社住所、役職など項目を増やして、わざとハードルを高くするのもひとつの手です。
講座申し込み
講座申し込みは、日程、名前、メールアドレスが必須となります。
他には、住所などは、郵送で資料を送る際には必要かもしれませんが、データで送る場合には必要ありません。
もし必要ならば、講座受講後に別途アンケートなど取って聞くなどすればよいでしょう。
どうしても入れたい場合は。必要な項目は必須として、必須でないものは任意として項目に含める程度にするのがオススメです。
上の画像では、質問など発生する場合を想定して、メッセージ(任意)を設定しています。
住所は自動入力
住所は、基本的には資料を郵送する場合など以外は省いたほうが無難です。なぜならば、住所は他の項目と比べて入力文字数が多くとても面倒だからです。
わたしの住んでいるマンション名も20文字ぐらいと長く、入力するのにかなりの手間がかかります。
どうしても、入力する必要がある場合はできるだけ、手間をかけさせない工夫が必要となります。
そこで必ず行う必要がありのは、郵便番号を入れたら自動的に住所が入力されるようにすることです。これで町名までは自動となりますので、あとは詳細だけ入力するだけで済みます。
必須項目は「必須」と目立たせる
※は必須と記載
人は、入力の手間や個人情報に抵抗があるためできるだけ、入力したくないと考えます。
信頼関係ができてない時点では項目自体を最小限にすればよいですが、どうしても項目として入れたい場合もあると思います。
その際には、必要なものは「必須」と目立つように記載して、「任意」は、入力してもらえればラッキーぐらいの気持ちとして入れてみてください。
このサイトの問い合わせや無料相談は、会社名を「任意」としています。BtoBがメインなので会社名があれば事前調査ができるので、あえて入れています。
項目は分割しない
分割している悪い例
入力する側に立てば、1項目でも少なくしてなるべく手間をかけたくないと思っています。
1つの項目に対して複数に分かれているものは、できるだけ分割しないで1つにまとめることをお勧めします。
例えば以下が悪い例となります。
- 名前を姓と名に分割する
- 郵便番号や電話番号をハイフン区切りで分割する
- メールアドレスを@で区切って分割する
特にメールアドレスは、辞書登録で「メー」と入れれば自動で文字変換するように辞書登録しているので、かなりイライラしています(苦笑)
文字変換を素早く行う方法について詳しくはこちら↓をご参照ください。
https://aka-link.net/sukimajikan-iphone_02/
入力しやすいように記入例を記載する
どのような書類でも記入例があれば、記載しやすいですよね。
身近な例だと運転免許証の書き換えなどイメージしやすいかもしれません。
電話番号にハイフン必要?数字は半角全角?姓と名の間にスペース必要?などの疑問は記入例で解決するようにすれば迷わず入力してもらえるようになります。
上の画像では、入力欄に薄い文字を例を入れています。
エラーがあれば、リアルタイムに表示する
エラーがあれば、その場でリアルタイムに表示されればすぐに修正できますが、最後の登録ボタンを押した後に出てもどこがエラーなのかすぐにはわかりづらいです。
一つならまだ良いとして、エラーが複数箇所あって、ひとつひとつ修正して登録ボタンを押してもまだエラーが続くと心が折れてしまします。
エラーがあれば、項目から項目に移動するタイミングでわかるような仕組みがあれば、後戻りせずにスムーズに登録することができます。
上の画像では、項目移動時にエラーを出すようにしています。(上記の場合は未入力エラー)
エラー内容はわかりやすく表示
よく挫折してしまうエラーとして、「正しく入力されていません。」という内容です。
どこの項目の何が悪いのか?がわからず、上から順番に見直して修正してもエラーが解消せずに離脱してしまうことも、これまで結構ありました。
大抵は半角全角が違う、スペースが入っていたなどですが、スペースの半角全角などは見た目では分からずにハードルが高くなります。
エラーとして親切なのは、「〇〇の項目が半角で入力されています。」などの指摘があればすぐにわかります。
半角全角などの制限を設けない
そもそもエラーをなるべく発生させないように制限を設けないことが一番よい、と入力側からすれば思っていることです。
サイト運営者側からすれば、半角全角のデータが混在して汚くなるかもしれませんが、ユーザー第一として考えるならば、許容する方が離脱者も少なくなるメリットがあります。
リセットボタンは設けない
一番不要な機能としては、リセットボタンです。リセットボタンというのは、入力項目が全て消えてしまうというあまり意味のない機能です。
サイト運営者側からすれば親切心で付けた機能かもしれません。
通常登録ボタンのすぐ隣にあって間違って押してしまうことや、エラーが発生したのでいじっているうちに押してしまったということが考えられます。
わたしも何度かエラーが解消されないため、リセットボタンを押して入力内容が全て消えたため諦めたことがあります。
このような、わざわざ離脱者を増やすような機能は不要です。
まとめ
WEBサイト運営の方は入口である集客に重視して、出口であるエントリーフォームは疎かになっている傾向があります。
しかし疎かにするとかなりの損失となります。
例えば、
1ヶ月で1000ユーザー訪問し、エントリーフォームページまで50人誘導できたとします。
そのうち、80%登録(離脱率20%)すれば40人が目標達成です。
しかし、エントリーフォームページで40%(離脱率60%)しか登録されない場合は、40人の目標達成する場合には2倍の2000人のユーザーを集客する必要があります。
この差はかなり大きいですよね。
2倍集客するのは相当な労力を強いれられますが、EFO対策知識があれば簡単に離脱率を下げることができるようになります。
どれだけ効果があるかは実際にGoogleアナリティクスなどで分析して改善していく必要があります。
データ活用することで顧客満足度を上げて売上をアップできるという意味では、小さなDXが実現できます。
まずはここでは、EFO対策を行えばまずは改善できることを覚えておくとよいでしょう。
サイト運営している方は、一度試しにご自身で入力してみるのが良いかと思います。そしてもし違和感があれば改善も検討してみてください。
不要な項目は思い切って削除する勇気も大切です。
EFO対策を行いたい方はこちらまでご相談ください↓
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